2005年の第78回アカデミー賞を受賞した『CRASH』を、ポール・ハギス監督やドン・チードルら製作陣が再結集してTVシリーズ化したもの。ロサンゼルスを舞台に、音楽プロデューサーと黒人運転手、救命救急士、悪徳警官ら人種も職業も異なるさまざまな人々の人生が交錯するサスペンスドラマ。
変わり者の音楽プロデューサーでドラッグ依存症に悩むベン・センダース役でデニス・ホッパーが主演を務めているのだが、この存在感が強烈だ。このドラマが遺作となったそうで、主人公の生き様はリアルなものだったかもしれない。
アメリカ4大ネットワークではなくケーブル局での放送のため制限が少ないらしく、なるほど大胆な描写も多くそれが臨場感を増している。かといって、あり得ない漫画のような世界ではなく、生々しい現実的な社会を描いているので大きな盛り上がりのようなものはない。
そこがたまらない。
ヒーローでもヒールでもなくリアルな人間の、大人のドラマ、おすすめです。
年末、こんなドラマを見ながらリアルを感じる。。。有りだと思います。